ライナーノーツ(楽曲裏話)

それでは本日も、来週月曜日に発売が迫ったセカンドアルバム、月曜日の昼下りからライナーノーツをお送りします。


今回はこちら!






ソワレ

月曜日の昼下り、四曲目に収録されています。




こちらの楽曲は、2015年に作られました。

2015年と言えば、私がファーストアルバムを発売した年です。

ソワレは、もうすでにファーストアルバム収録曲が出揃ったあとで制作されました。

当初は、一年後くらいに発売を予定していたセカンドアルバムに収録するつもりだったんです。

そう。
本来ならセカンドアルバムは、こんなにスパンを空けずに制作するはずでした。

(しかも当初は、フルアルバムとして10曲くらい収録したものを作る予定でした)


その中の一曲がソワレ。



こちらの楽曲はブルースソングです。

ブルース……大人のほろ苦さと、静かな熱情……。

なぜブルースだったのか、そんなきっかけをお話したいと思います。




2013年頃から、私は同じ仕事場の方が結成されているブルースバンドライブによく遊びにいっておりました。

奥さんがピアノ、旦那さんがギターの二人編成。

小さなバーでのライブですが、とても居心地がよくて静かな大人の時間。

マスターはドラマーの方で、古くは美空ひばりさんのバックも務めたすごい方でした。

そんなマスターがたまに飛び入りでドラムを叩くと、とにかくかっこよくて……。

私も、何度かみなさんの演奏で、山口百恵さんの『いい日旅立ち』や竹内まりやさんの『駅』をブルースアレンジで歌わせて頂きました。


お酒の香りが漂って、ランプの明かりが揺れる。
店内はカウンターだけで、奥にはピアノとドラムセット。

素敵な音楽バーでした。


その後、マスターの急病によりバーは休業。 
悲しいことにマスターは復帰叶わずこの世を去ってしまいました。


それからも知り合いのブルースバンドは活動を続け、私も他の場所で行われるライブによく足を運んでおりました。

そして2015年。
私は、京都で行われたブルースバンドのライブを見に行きました。
当時のブログにも、楽しかった、すごかった、の云々書き記しました。

そのブログを書いた後レッスン所に行くと、先生から、

あなたのブログを読んでブルースソングが気になり、ブルースソングのオケを作りました。

と告げられました。


パソコンのキーを押して流れてきたそのオケは、とても重厚で、上品で…。

イメージとして、お酒とか、バーの雰囲気とか、そういいう大人っぽさを感じたんです。



その後、仕事がお休みのとある木曜日、メロディーを作りました。

実はこの時、この曲を含めて三曲くらいオケを頂いてまして、全て同じ日に作った記憶があります。

今でこそメロディー作りにこだわりがあるので、全て先に私がメロディーを作ってからアレンジをお願いするという流れですが、この頃は曲作りに関していっぱいいっぱいで……(>_<)


こだわりがない、という訳でありませんが、わからないなりに感覚的な部分だけを頼りに作っていたので、メロディー作りが異常なほど早かったんです。



手直しがありつつもなんとか出来上がった曲。

それから作詞を始めました。



♪左手の指輪をここで、外してよ……


そんな衝撃的な言葉から始まる歌詞。

この言葉を思い付いたのは、確か仕事場のトイレだった気がします…。

普通にトイレに行って、エプロンを付け直してる最中に浮かびました。

なんで思い付いたのかさっぱりわかりません…。


でも日常のふとしたシチュエーションに、言葉は落ちているものだなぁと思いました。



この冒頭を思い付くと、歌詞の内容もそうなってきます。

タイトルの

『ソワレ』

夕暮れ後という意味のフランス語で、舞台業界では、昼公演をマチネ、夜公演をソワレと呼んでいます。


一組の男女が、バーでお酒を飲んでいます。
二人のお酒をさらに進ませるのが、雰囲気よく歌うバーの歌手。

その内、女はバーボンよりもあなたというお酒を飲ませてほしいと告げるのです……。


大人の一夜の遊びなんて、ただのお芝居。
二人は、ソワレの時間にただお芝居をするだけ。
夜が終われば、舞台も終わる。


そんな楽曲となっています。


バーを舞台としたのは、やはり私の中でブルースソングと言えばバー、というイメージがあったからこそ。



揺れるピアノ、淡いランプ、たくさんのお酒……そして………

小さなバーで、歌う歌手。

それは私だったのかもしれません。




この楽曲は、サビ部分にコーラスが入っています。
コーラスが冒頭に入ってから私が歌う、という構成。

今まで私の歌のコーラスは、歌の合間に入ってメロディーに深みを出すという役目が多かったのですが、今回はコーラスがサビを引っ張る感じ。

これがとにかくかっこよくて、歌をさらに引き立てていると思います。





そんなソワレ、存在自体はとても古かったのにレコーディングしたのはごく最近。


月曜日の昼下り収録曲の中で、一番最後でした。


それまでライブで何度も歌ってきましたが、なかなか歌い方が定まらず、激しめに歌ってみたり、おとなしめに歌ってみたり……。

試行錯誤していました。


最終的には、しっとりと大人しく…。

大人の駆け引きなんて、静かなもの。常にリミッターがあって、とても冷静。

でも、ラストはリミッターも外れて……。


そんな構成にしております。


ぜひお酒を飲みながら、ソワレの開演を見届けてください………。


(ブログ2020.10.16より転載)


1コーラス試聴

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